ローマ人の物語(2)

さてさて、また塩野氏のローマ人の物語からお話を抜粋します。よく、ローマ人はサイフォンの原理を知らなかったといって馬鹿にされることがあります。

 

サイフォンの原理とは、水道と同じ原理で一番高いA地点に水を置くと、たとえそれより大幅にB地点にさがっても、且つc地点がB地点より高くても、c地点がA地点より

 

低ければ、水がA⇒B⇒Cと流れていくということです。たとえていうなら、灯油をポンプでいれるとき、これは逆の流れで真ん中が高いわけですが、一番高い灯油の位置よ

 

り、一番低い灯油の位置が一番低ければ灯油が流れていくということです。

説明がうまくなくてすいませんが、要するに両端の位置で水の流れが決まるということ

 

です。要するにサイフォンの原理を知らなかったローマ人はあんな馬鹿気たローマ水道を作ったと馬鹿にされるわけですが、ローマ人の面目をやくじょすれば、そのローマ

 

水道の制度がとてつもなくすごかったのはあまり知られていません。高い位置から低い位置まで。傾斜が1メートルで数ミリという傾斜でできていたというから驚きです。

 

ご清聴ありがとうございました。

[新訳]ローマ帝国衰亡史 (PHP文庫)