ローマ人の物語(1)

塩野七生氏のローマ人の物語から、話を抜粋していきたい。ローマ最高の天才とは彼女が言うにはシーザーであるという。そのシーザーはヨーロッパでは文明化の象徴なのだという。

 

ドイツのケルンなどでタクシーに乗ると、タクシーの運ちゃんが、我々の街は昔ローマの植民地だったんだと、自慢げにいうという。

 

さて本題だが、イギリスとドイツの間にはシーザー論争なるものがあるという。どちらがシーザーが重要ししたかということだそうだ。

 

日本ならさしずめ天皇陛下から文化勲章をもらうような学者間で論争しているのだから面白い。イギリスの主張はこうである。シーザーは確かにロンドンにはほとんどいなかった。

 

しかし、はるばるドーバー海峡という海を越えてきたではないか。という場所を重視するのだという。

 

それに対して、ドイツの主張はどうかというと、確かにシーザーはライン川しかこあかた。しかし、ライン川には常に常駐したではないか。という時間を重視するのだという。

 

ご清聴ありがとうございました。

ローマ人の物語(I~XV)合本版